アメリカ発祥の競技スポーツの世界での傷害予防、その方策を手掛ける考え方、思想、学問。アスレティック・トレーニングを具現化するのが、アスレティック・トレーナーです。
1950年にNational Athletic Trainer’s Association(NATA)が設立され、アスレティック・トレーナーが全米で組織化されました。NATAの公認するアスレティック・トレーナーの資格が、Certified Athletic Trainer (NATA-ATC)です。アメリカでは準医療資格として認められ、プロスポーツ、大学スポーツ、高校スポーツなどの現場で、多くのアスレティック・トレーナーたちが広く認知された職業として、その職に就いています。
実際の業務としては、「怪我の評価」「応急手当」「復帰までのトレーニング指導」「再発予防の方法の指示」などを中心に、学生、選手への教育、啓蒙がメインの仕事となります。
根底には「自分で鍛えて治す」「自分で自身の身体、体調をコントロールしてゆく」「セルフケア」といった考え方があり、その方法を具体的に提案するのがアスレティック・トレーナー、その方法や方策を追求してゆくのがアスレティック・トレーニングと言えるかも知れません。
アスレティック・トレーナーという資格は、アメリカでは国家資格ですが、日本では日本体育協会が認定する資格として存在しています。アメリカ、日本どちらのアスレティック・トレーナーの場合も資格を得るには、おもに
・解剖学
・生理学
・運動学
・評価方法
・トレーニング科学
・スポーツ医学(整形外科や内科学)
・アスレティックリハビリテーション
・テーピング
・健康管理方法
・栄養学
・救急法
を学び、かつ数百時間以上の現場実習を経て、学科試験と実技試験ともに合格する必要があります。ここまで来て初めて「アスレティック・トレーナー」を名乗ることができるのです。ATR半蔵門のスタッフは、各々上記のような知識・技術・経験・競争を経てスポーツ現場に携わってきた者ですので、安心して私たちにお任せいただきたいと思います。